言い訳

この時期になると新入社員のことを思い出す。
このご時世であまり新入社員は採らなくなってきているようだが、前にいた会社は上場を果たした手前、ある程度新入社員を確保していた。

去年も営業に2人配置されたのだが、彼らを見てると言動がすべからず危うい。当然本人は気付いていないのだからしょうがない。そこで周りの人間(先輩)が注意する。
もう本当に暴言・方言と取れることを意識せずにポンと吐いてしまうのだ。
社会人に意識付けがまだ少ないということもあるのだろうが、それ以前の問題も多い。
「考えてから話せ」とよく注意したものだ。
自分も先輩から見ればあんなふうだったんだろうなと思うと頭を床にこすり付けて誤りたい気分だ。しないけど。

それで、注意すると必ずといっていいほど言い訳をする。
「いや、これこれこういう風に思ったんですけど・・・」
「けど」の後に続く言葉は結局
「できませんでした」
「やりませんでした」
にしかならない。最後は誤らなくてはいけないのだ。
「すみません」が最初に出ていればまだいい。新人なんだからみんな多めにみるだろう。
しかし、大概は前述の言い訳の方を先に口にする。これはもう人としての問題になってくる。

この「けどで話を終わるな!」というのはワシの上司であり、兄貴と慕ってる人から口すっぱく言われた。それはもうことあるごとに。
去年の新人は年の暮れには「けど」でおわる話し方は少なくなったが、どうしてもでてしまう。
人間自分がかわいいから自己防衛してしまうし、自己防衛しないと心のバランスがとれなくなるからある程度はしょうがないのだが、瞬時に答えよとは言ってないし、幸い前の会社は辛抱強く相手の答えを待ったるひとが多かったので、自分の中で整理して話をすればいいのだ。心の余裕を常に持っているとできるのかもしれない。慣れ(意識付け・訓練)によってできるようになるかもしれない。

新人君たちはやめる寸前まで「けど」を使ってたワシよりは優秀かもしれない。

がんばれ!