GIT

ギター先進国アメリカにGITなる学校がある。
ギターのMITみたいなもの。
バイと同時期に天才MR.BIGやめちゃった堂本兄弟のバックバンドよくやってるポールギルバートがデビューして、そのポールが先生をやっていたことで注目を浴びた学校だ。
当時音楽学校といえばバークレーが超有名で、みんなそこを目指していたが、GITが日の目を見るとアライメントが変わっていった。次々と輩出されるスーパーギタリストに目指せGITが夢見るギターフリークの合言葉になっていった。

ワシの知り合いの超絶ギタリストもGITに留学していった。
そいつはワシが一生かけても弾けないフレーズを鼻歌雑じりに簡単に弾きこなすやつだった。もうぜえったいカテネーよみたいな。
かくして2年の留学を終えて日本に帰ってきたやつにインタビューした。
興味があったのは雑誌で書いてあるようなモンスターたちがごろごろ学校にいるのかということだった。
答えは意外にも「NO」だった。
学校はレベルに合わせてクラス分けがしてありやつは中の上から上の下まで進んだといっていた。
上の上は雑誌で紹介されるような天才が集まっているがそれはほんの一握りであとはどんぐりの背比べというか自分より明らかに劣るやつらが多かったといっていた。
リズム感の悪い黒人ミュージシャンや、コード進行を知らないやつがいっぱいいて、おそるに足りないやつらが多かったらしい。
つまり、ずば抜けた天才は確かにいたがそれはほんの一握りであとはカスばっかだったと・・・

ではマンガ・アニメ先進国の日本はどうなのかといえば、プロになっているのはほんの一握りで天才とよばれるのはそのまた少し・・・
アマチェアもうまい人はとんでもなくうまいが、見る人が見ればヘタレが大半なのかもしれない。
ワシは最近見る人みんながウマく見えるが、目の超えた人が見ればそうでもないのかもしれない・・・

忘れてはいけないのはGITに留学したやつはプロにはならなかったが、テクニックだけを見れば超絶ギタリストだったこと。
アマからプロへの存在分布をグラフにすると決してピラミッド型にはならないということだが、いまのワシにはその図式が分からない状態だ・・早く分かるようなレベルに持っていきたい。